同じアプリのためにQRコードを2つ、App Store用とGoogle Play用に並べるのは、どちらの人にも親切に思えます。でも実際には、1人が使うのはどちらか片方だけ。残りは場所を取って混乱のもとになり、読み間違えれば違うストアに案内してしまいます。解決策は、読み取った瞬間にスマホのOSを見分け、iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playを開く、1つのQRコードです。
- QRコードを2つ並べても、使うのは1人につき片方だけです。見る側にとっては、印刷したQRコードの半分は役に立ちません。
- 違うストアのコードを読み取った人は、アプリをダウンロードできないページにたどり着きます。
- ブラジルでは、スマホからのインターネット利用の約4件に1件がiPhoneからです(StatCounter、2026年8月)。どちらのユーザーも、決して少なくありません。
- アプリストア用のQRコードなら、コードは1つで足ります。iPhoneとiPadはApp Store、AndroidはGoogle Playへ進み、パソコンでは2つのストアが表示されます。
なぜ、QRコードを2つ並べると困るの?
読み取る人に、本来任せるべきではない判断をさせるからです。カメラを向ける前に、ちょっとしたパズルを解くことになり、困りごとは4つの場面で起こります。
- 選ぶ手間:自分のスマホのストアがどちらか、知っている必要があります。当たり前に思えても、考えたことのない人にとって、App StoreとGoogle Playは似た黒いバッジが2つ並んでいるだけです。
- 狙いにくさ:2つのコードがカメラの枠に入ると、スマホが隣のコードを先に認識することがあります。すると、もっと近づいたり、片方を手で隠したりしなければなりません。
- スペース:それぞれに必要な余白を含めると、2つのコードは1つの2倍の場所を取ります。幅10 cmのカウンター用ディスプレイに、余白つきで4 cmのQRコードを2つ置けば、ほぼ幅いっぱいです。アプリをダウンロードする理由を伝える場所は、わずかしか残りません。
- ムダ:通りかかる人にとって、2つのコードの片方は必ず不要です。印刷したQRコードの面積の半分は、見ている人の役に立ちません。
QRコードが2つなら、ストアを選ぶのは人。アプリストア用のQRコードなら、選ぶのはコードそのものです。
QRコードが2つあると、人ごとにどんな動きになる?
OSが2つ、コードが2つなら、組み合わせは4通りです。2通りはダウンロードに進み、残りの2通りは、何もダウンロードできないストアのページで終わります。
| 読み取る人 | 読み取ったQRコード | 行き先 | 結果 |
|---|---|---|---|
| iPhone | App Store | App Storeのアプリのページ | アプリをダウンロードできる |
| iPhone | Google Play | ブラウザで開いたGoogle Playのサイト | インストールできず、戻るか諦める |
| Android | Google Play | Google Playのアプリのページ | アプリをダウンロードできる |
| Android | App Store | App Storeのサイト上のアプリのページ(ダウンロードボタンなし) | インストールできず、戻るか諦める |
間違えた人も、気づいて根気があれば、戻ってもう一方のコードを試せます。では、正しく読み取れた人の動きを、2つのパターンで比べてみましょう。
QRコードが2つの場合
- 2つのコードと2つのバッジを見る。
- 自分のスマホのストアがどちらか考える。
- 正しいほうのコードだけを狙う。ときには、もう一方を隠す。
- カメラのプレビューで、アドレスが本当に正しいストアのものか確認する。
- 通知をタップして、ダウンロードする。
QRコードが1つの場合
- カメラを向ける。
- 通知をタップする。
- 開いたストアでダウンロードする。
手順が1つ増えるたびに、諦める人が出ます。カウンターの前で立ったまま、荷物を持ち、後ろに行列ができているときは、なおさらです。違うストアに着いたとき、iPadやパソコンも含めて、各端末で何が起こるかはAndroidでApp StoreのQRコードを読み取ると?のガイドで解説しています。
ブラジルでは、iPhoneとAndroidを使っている人はそれぞれ何割?
StatCounter Global Statsによると、2026年8月、ブラジルのスマホからのインターネット利用のうち、75.4%がAndroid、24.6%がiPhone(iOS)でした。ざっくり言えば、4件に3件がAndroid、4件に1件がiPhoneです。
多くの会社がコードを2つ印刷する理由はわかります。どちらも無視できるほど小さくはないからです。Google Playだけのコードにすると、アクセスの約4分の1を逃し、App Storeだけにすると4分の3を逃します。しかも、あなたのお客さまは、国の平均よりiPhoneが多いか少ないかもしれません。
いい知らせは、どちらかのストアを選んだり、両方を印刷したりしなくていいことです。どちらのOSにも対応するコードが1つあれば十分です。
1つのQRコードで、iPhoneにもAndroidにも対応できるのはなぜ?
アプリストア用のQRコードは、読み取った瞬間に、iPhone、iPad、Androidのどれかを見分けて、正しいストアを開く1つのコードです。ずっと無料のQRコードでは、次のように動きます。
- QRコードには、当サイトのアドレスに、App Storeのアプリ番号とGoogle Playのパッケージ名を加えたものが入っています。
- 読み取ると、サーバーが端末のOSを確認します。iPhoneとiPadはApp Store、AndroidはGoogle Playへ進みます。
- パソコンでは、アプリ名と2つのストアのボタンが並んだページが表示され、好きなほうを選べます。
- QRコードをダウンロードする前に、作成ツールが両方のストアでアプリ名を確認します。番号の入力ミスを、印刷会社に渡る前に見つけられます。
アプリが片方のストアにしかない場合は話が別です。そのストアのアプリのページのアドレスを入れたリンクのQRコードを使ってください。
すでにQRコードを2つ印刷してしまいました。どうすれば?
何も捨てなくて大丈夫です。2つのコードはどちらも動きます。問題は、読み取る人に強いる手順のほうです。少しずつ入れ替えていきましょう。
- すでに出回っているコードをテストする。iPhoneとAndroidで、それぞれが正しいアプリに案内するか確認します。
- 1つにまとめたQRコードを作る。古いコードに入っているのと同じストアのリンクを使います。
- 貼ったままの印刷物、たとえばポスターやディスプレイには、新しいQRコードのステッカーを、古い2つのコードを完全に覆うように貼ります。古いコードの一部が見えていると、カメラが混乱するおそれがあります。
- ブランドのロゴ入りのステッカーを使い、「アプリをダウンロード」の一言も添えます。別のQRコードの上に小さな四角が貼ってあると詐欺のように見え、お客さまが疑うのも当然です。
- 次の印刷では、1つにまとめたQRコードだけを印刷して、空いたスペースにアプリでできることを書きます。
ポスターから車両広告まで、新しい制作物を計画するときは、QRコードでアプリを宣伝するためのチェックリストを使ってください。
iPhoneとAndroid、読み取る人の数を比べたいときは?
デザインに2つのコードを残す理由が1つ残っています。ストアごとにQRコードを分ければ、2つのユーザー層を簡単に比べられそうに見えることです。ただ、その計測は高くつきます。読み取る人にストアを選ぶ手間をかけさせ、違うコードを読み取った人が、違うOSの数字に入ってしまうからです。
アプリストア用のQRコードなら、この集計は読み取りの時点で始まります。読み取りはひとつずつ、OSとおおよその都市のみで匿名で記録され、IPアドレスは保存しません。何回読み取られたか、iPhoneとAndroidの比率、都市がわかる読み取り回数カウンターは準備中です。お知らせを受け取るには、順番待ちリストに登録してください。
よくある質問
1つのQRコードは、読み取り用のアプリなしで、スマホのカメラだけで読み取れる?
読み取れます。iPhoneは2017年のiOS 11からカメラでQRコードを読み取れます。Androidでも、最近の機種の多くはカメラかGoogleレンズで読み取れます。
1つにまとめたQRコードのリンクを、投稿やメールで使える?
使えます。QRコードに入っているアドレスは、ふつうのリンクとしても使えます。スマホでは正しいストアが開き、パソコンでは2つのストアが並んだページが表示されます。
1つにまとめたQRコードは、名刺に入る?
入ります。印刷したときに約2 × 2 cm以上と、まわりの余白を守れば大丈夫です。2つのコードの代わりになるので、むしろ名刺に余裕ができます。
アプリ名が変わったら、QRコードを作り直す必要はある?
いいえ。QRコードにはApp Storeのアプリ番号とGoogle Playのパッケージ名が入っていて、アプリ名が変わっても変わらないため、ストアには常に最新の名前が表示されます。

