QRコードが使えないときの原因は、ほとんどの場合、次の3つのどれかです。ドットと背景のコントラスト不足、距離に対してコードが小さすぎる、白い余白が切れている、のいずれかです。カメラは読み取れるのにページが開かないなら、問題は中身にあります。リンク切れや、期限が切れた動的QRコードなどです。
- カメラがまったく反応しないなら、問題は見た目にあります。コントラスト、色、サイズ、余白、反射、ピントのどれかです。
- カメラは読み取れてもエラーになるなら、問題は行き先にあります。リンク切れ、または動的QRコードが無効になっています。
- いちばん確実な組み合わせは、白い背景に黒いドットで、まわりに余白をとることです。
- 静的QRコードに有効期限はありません。「無料」のQRコードが突然止まったなら、それは動的QRコードでした。
QRコードが使えない原因は? まず症状から見ましょう
ファイルをいじる前に、カメラをかざして、何が起こるか見てください。
- 何も起こらない:カメラがコードを認識していません。原因は、絵柄か印刷にあります(原因1〜9)。または、スマホ側です(原因12)。
- リンクは表示されるが、ページがエラーになる:コードは問題なく読み取れていて、原因は行き先にあります(原因10と11)。
2台目のスマホで試してみるのもおすすめです。そちらで一発で読み取れるなら、原因はお使いの端末にあるか、コードがぎりぎりの状態で、読み取れる端末と読み取れない端末があります。
カメラがQRコードを認識しません。何が原因?
1. コントラストが低い
症状:カメラが「探している」状態のまま、何も表示されません。暗い場所では特にそうなります。
対処法:ドットは、背景よりずっと濃くしてください。白地に黒がいちばん確実です。家でできるテストを紹介します。画像から色を抜いて白黒で見るか、モノクロで印刷してみましょう。ドットと背景が似た2つのグレーになったら、カメラも両者を区別できません。背景に模様、写真、グラデーションがある場合も同じ問題が起こります。QRコードの後ろの背景は、無地にしてください。
2. ドットの色が薄い
症状:読み取れるスマホと読み取れないスマホがあります。または、近づいたときだけ読み取れます。
対処法:黄色、薄いピンク、ベビーブルー、金色、薄いグレーは、白とのコントラストが小さい色です。ブランドカラーの中でいちばん濃い色合い(水色ではなく紺、ピンクではなくワインレッド)を使い、背景は明るくしてください。
3. 反転したQRコード(暗い背景に明るいドット)
症状:新しいスマホでは読み取れるのに、古い端末では失敗します。
対処法:QRコードの基本は、明るい背景に濃いドットです。新しいスマホは反転したコードも読み取れますが、古いリーダーでは読み取れないことがあります。レイアウトが暗い色なら、余白も含めて、QRコードを白い四角の中に置いてください。
透明な背景でよくやってしまう失敗があります。PNGが黒いドットで背景なしで出力され、デザイナーが暗い色のデザインの上に置いて、黒の上に黒になってしまうのです。背景を透明にしたときは、コードの後ろに何があるかを必ず確認してください。
4. 余白が切れている、または使われている
症状:QRコードが紙の端、枠、文字にくっついている、または写真の上に置かれていて、カメラがコードを見つけられません。
対処法:コードのまわり全体に、セル4個分の幅の余白を空けてください。これがクワイエットゾーンです。リーダーはこの余白で、QRコードの始まりと終わりを判断しています。ファイルの端を切り落とさないでください。この余白に何も置かないでください。
5. 距離に対して小さすぎる
症状:とても近づかないと読み取れません。壁のポスターでは、まったく読み取れません。
対処法:QRコードの一辺 ≈ 読み取り距離 ÷ 10 を目安にして、最小でも2 × 2 cmにします。2メートルの距離から読み取るポスターなら、QRコードは約20 cmが必要です。素材ごとの表は、印刷用QRコードの最小サイズのガイドにあります。
6. 内容が長すぎる
症状:QRコードが小さなドットだらけで、大きく印刷しないと読み取れません。
対処法:文字が1つ増えるごとに、セルも増えます。誤り訂正レベルMで、リンク https://www.example-shop.jp/dress は29 × 29セルのコードになります。同じリンクの末尾にキャンペーン用のパラメータを付けると(148文字)、49 × 49セルになります。リンクから不要な部分を削り、連絡先のQRコードなら必要な項目だけを入力しましょう。
7. ロゴが大きすぎる
症状:誰かが中央にロゴを入れる(または大きくする)までは、問題なく読み取れていました。
対処法:ロゴはコードの一部を隠してしまうので、それを補うのが誤り訂正です。最大で約30%の欠けに耐えられるレベルHを使い、ロゴは面積の20〜25%ほどまでにして、位置を示す印である角の3つの大きな四角には、絶対にかぶせないでください。
印刷や場所が原因かも?
8. 印刷がにじんでいる、またはカメラのピントが合っていない
症状:ドットの縁がにじんでいる、ドット同士がくっついている、またはカメラがピントを合わせられません。
対処法:印刷には、SVG、またはピクセル数に余裕のあるPNGを使ってください(1,000 pxで、300 dpiなら約8.5 cm)。ティッシュペーパーや目の粗いクラフト紙など、インクがにじむ紙は避けましょう。読み取るときは、スマホのレンズを拭いて、少し離れてください。コードにぴったりくっつけると、カメラのピントが合いません。
9. 曲面や光沢のある表面
症状:ボトル、コップ、缶ではQRコードがゆがみます。ラミネート紙、ガラス、アクリルでは、反射でドットの一部が消えます。
対処法:曲面では、カーブに対してQRコードを小さくするか、いちばん平らな部分に貼ってください。仕上げは、マットなラミネートがおすすめです。QRコードがガラス越しにあるなら、反射が消えるまで、物か光の角度を変えてください。
カメラは読み取れるのに、リンクが開きません。どうすれば?
10. リンク切れ、または入力ミス
症状:カメラにアドレスは表示されますが、エラーページ(「ページが見つかりません」、404エラー)や、存在しないサイトが開きます。
対処法:ブラウザのアドレスバーからリンクを直接コピーして、スペースなしで作成ツールに貼り付けてください。コードを作る前に、シークレットウィンドウでリンクを開いて、誰でも開けるかどうか確認しましょう。たとえば、非公開フォルダのファイルは、ログインを求められます。印刷した後でページのアドレスが変わり、サイトがご自身のものなら、古いアドレスから新しいアドレスへのリダイレクトを設定してください。印刷し直さなくても、QRコードがまた使えるようになります。
11. 期限が切れた動的QRコード
症状:QRコードは使えていたのに、突然止まりました。今は、作成ツールのページが開き、コードが無効になったというメッセージや、契約を求める画面が表示されます。
対処法:そのQRコードは動的でした。提供会社のリンクを経由していて、無料トライアルが終わった時点で止められたのです。プランに加入するか、最終的な行き先を入れた静的QRコードを作って、印刷物を差し替えるかのどちらかです。静的QRコードは内容をコード自体に保存するので、有効期限のないQRコードになります。
スマホ側に原因があるときは?
12. カメラにQRコードリーダーがない
症状:どのQRコードに向けても、どこで読み取っても、何も起こりません。
対処法:iPhone(iOS 11以降)では、「設定」>「カメラ」を開いて、「QRコードをスキャン」がオンになっているか確認してください。Androidでは、カメラの設定でQRコードの読み取りをオンにします(Pixelでは「Googleレンズの候補」というオプションです)。クイック設定の「QRコードをスキャン」ボタンを使うか、Googleアプリの検索バーにあるカメラアイコンからGoogleレンズを開いてもかまいません。機種ごとの手順は、スマホでQRコードを読み取る方法のガイドにあります。
まとめ表:12の原因
| 原因 | よくある症状 | すぐできる対処法 |
|---|---|---|
| 1. コントラストが低い | カメラが反応しない | 明るい背景に濃いドットにする |
| 2. ドットの色が薄い | 読み取れるスマホと読み取れないスマホがある | いちばん濃い色合いを使う |
| 3. 反転したQRコード | 古い端末で失敗する | QRコードを白い四角の上に置く |
| 4. 余白が切れている | カメラがコードを見つけられない | まわりにセル4個分の余白を空ける |
| 5. 小さすぎる | 近づかないと読み取れない | 一辺 ≈ 距離 ÷ 10(最小2 cm) |
| 6. 内容が長い | 小さなドットだらけになる | リンクやデータを短くする |
| 7. ロゴが大きい | ロゴを入れたら読み取れなくなった | 誤り訂正H、ロゴは小さく |
| 8. にじみ、ピンぼけ | ドット同士がくっついている | SVG、なめらかな紙、きれいなレンズ |
| 9. 曲面、反射 | ゆがみ、反射 | 平らな部分に貼る、マット仕上げ |
| 10. リンク切れ | エラーページが開く | 作る前にリンクを試す |
| 11. 期限切れの動的QRコード | 突然止まった | 静的QRコードに替える |
| 12. リーダーがないスマホ | どのQRコードも読み取れない | 読み取りをオンにする、またはGoogleレンズを使う |
印刷する前に、QRコードをテストするには?
- 作成ツールの自動読み取りテストの警告を確認してください。コードが読み取れなくなる可能性があると表示されたら、ダウンロードする前に調整しましょう。
- 画面上のQRコードを、違う2台のスマホで読み取ってください。できればiPhoneとAndroidがおすすめです。
- 行き先を最後まで開いてみましょう。ページは読み込まれますか? ログインを求められませんか? 正しいページですか?
- 実寸の100%で試し刷りをして、実際に貼る場所に貼ってみましょう。
- 実際の距離から、その場所の本物の明るさで読み取ってみてください。
ずっと無料のQRコードでは、読み取りテストが自動で動きます。色やドットの形を変えている間に、サイトが自分のQRコードを読み取ろうとして、読み取れなくなりそうな組み合わせだと知らせてくれます。そのため、問題の多くは、印刷会社に出した後ではなく、出す前にわかります。
よくある質問
QRコードは時間がたつと傷みますか?
コード自体に有効期限はありませんが、印刷物は劣化します。日光でインクが色あせたり、傷や折り目で一部が消えたりします。誤り訂正があれば小さな傷みには耐えられますが、ひどく色あせたら印刷し直しましょう。
コピーしたQRコードも使えますか?
コントラストと鮮明さが保たれていれば使えます。コピーのコピーを重ねると、セルがにじんでいきます。その場合は、元のSVGまたはPNGファイルからもう一度印刷してください。
QRコードを読み取ると、サイトの前に広告が出るのはなぜですか?
動的QRコードで、作成ツールが途中に広告ページをはさんでいるからです。無料サービスの中には、そうしているものがあります。静的QRコードなら、コードとリンクの間に何も入らず、行き先がそのまま開きます。
QRコードが画面では読み取れて、紙では読み取れないのはなぜですか?
画面は自分で光を出していてコントラストが高いのに対して、紙は印刷の質と周りの明るさに左右されます。たいていは、サイズを大きくする、コントラストを強める、光沢仕上げをマット仕上げに変えるといった対処で解決します。


